疲労回復と青汁

読者の中には寝ても寝ても寝たりない、逆に疲れたから寝台に横になっているのに眠れない、気が付くと風邪(のどが痛い、鼻水が止まらない)をひいている、若いころに比べて酒に弱くなった、落ち込む、わけもなく泣きたくなると言った状態に心あたりがある方も多いだろう。働いたり、学校に行ったりしている人の生活は疲労と隣り合わせである。寝たり、入浴をしたりして取れる程度の疲労ならば誰でも経験することなので気にすることは無いが、日常生活、特に睡眠と摂食に問題が出るほど疲れてしまい、週単位、月単位で回復しない場合は少し注意が必要だ。その疲労の裏側に、何か病気が隠れているかもしれない。強度もしくは慢性の疲労を起こさせる病気は慢性疲労症候群、インフルエンザ等の熱発する感染症、鬱、更年期障害等様々なものがある。あまりに長く続く場合は、医師の診察を受ける必要がある。また、栄養不良が引き起こす疲労も多く報告されているので、食事をきちんと取り、十分な休息を取ることが必要だ。
疲れた人が良くとる行動のひとつに溜息がある。溜息はあくびと同じく脳の酸欠のサインだと言われている。酸素は鉄(正確にはヘモグロビン)と結びついて全身に運ばれるが、鉄を吸収するには補酵素であるビタミンの摂取が必須であると言われている。青汁の多くはビタミンを多く含み、鉄不足を解消する助けになってくれると言われている。また、ビタミンCやビタミンEは細胞の再生を助け、傷ついた筋及び皮膚組織を繋ぎ直す働きがあると言われているので、スポーツ等で激しい消耗をする人はサプリメント等で効率的に摂取することが推奨されることが多い。

 

 

青汁の形状

青汁は本来「汁」であるので一般消費者には緑色(しばしばドロドロしたと言う形容詞がつく)液体の状態を想起されることが多いが、液体状のままでは、持ち運びが難しく、成分の変質、発酵等によって商品価値が時間経過と共に無になってしまうため、一般に市販されている製品は、乾燥、濃縮などを経て保存の効く形状に加工されていることが多い。青汁の主な形状は、粉末、顆粒、錠剤、濃縮エキスの冷凍等である。
粉末の青汁の中には、原料となる植物を細かく砕いて粉末化したものと、濃縮したエキスを乾燥させて粉末にしたものの2種がある。いずれも水に溶けやすく、料理のアレンジもしやすい。半面、粉っぽさが残る製品がある、半端に残ると湿気やすい等の欠点もある。粉末状のものを溶かした物を飲むときには、飲みながら少しずつ混ぜるか、牛乳やヨーグルト等少し粘度のあるものに混ぜて飲むとだまにならない。顆粒と粉末はよく混同されるが、あたり中に散らばったり、飲む人がむせたりしないように粉をある程度固めたものが顆粒だと言える。身近な例では胃腸薬、漢方薬などの医薬品の他に、鶏がら出汁やシチューの素、ヨーグルトについている砂糖なども顆粒の形状になっていることが多い。
市販されているものの中では、錠剤が味などを気にせずに飲め、持ち運びもしやすいと言う利点を持っているが、水がないと飲めない、上手く飲めない人は口腔内で溶けてかえって味が舌の上に広がってしまうと言う問題がある。錠剤をのめない人は、口の中をあらかじめ白湯等で湿らせてから飲むと少し楽なようだ。

 

 

青汁を美味しく飲むために 子供に青汁を飲ませるためには

読者の中には野菜嫌いの我が子(もしくは我が孫)の栄養補給のために、青汁を飲ませたいと言う人もおられるだろう。身体がこれから育つ子供には確かに青汁に含まれるビタミン等の栄養素が必需品だ。しかし、「体に良い」と言うだけで子供に無理に青汁を飲ませるのは酷である。青汁には、原材料の違いによってさまざまな種類がある。しかし、子供にとっては見た目が緑色の液体は総て「青汁(抹茶と言うパターンもあり)」であり、1度拒絶反応が出た後では、別のものを持ってきても飲んでくれないことがある。最初に飲ませる商品の選択が大切なので、味、匂い、見た目などが良いものを選ぼう。蜂蜜などを加えた子供用の青汁もあるので利用してみても良い。専用のカップを用意する、親子で一緒に飲む等気分を盛り上げる工夫も必要だ。また、青汁の多くは乳製品と相性が良いのでホットケーキやロールケーキなどに混ぜてあげてもよい。
子供の味覚に関する嗜好は先天的な個性もあるが、離乳後に何を口にしてきたかが多分に影響してくると言われている。親御さんは子供さんの偏食を嘆く前に、今一度胸に手を当てて考えてみてほしい。普段から子供が苦手なものを食べるための「踏み台」を十分に用意しているだろうか。子供さんが物を食べないのには必ず理由(酸っぱい、苦い、歯触りがいや、以前食べた時に嫌なことがあった等)がある。生の状態ではえぐみがあって食べられない野菜でも、小さく刻んでハンバーグや茶わん蒸し(カラフルになるのでお勧め。和風、洋風どちらでも作れる)に入れると食べられる子供も少なくないのである。青汁も親が手を少し加えて「苦手」の理由を回避できるようにすると喜んで飲んでくれるようになる。

 

 

正しい摂取法は?

青汁は薬ではなく、食品であるので基本的にどのような形で飲んでもあるいは食べても構わないそうだ。しかし、どうせサプリメントを取るのならば効率よく摂取したいもの。正しい青汁の飲み方は一体どういうものなのだろうか。
まずは、熱を通しすぎずに飲むこと。青汁をビタミン及びミネラルの補給源として飲む場合は熱湯を使用せずに溶かすことが望ましいと言われている。これらの栄養素は熱で変質しやすい性質を持つからだ。ただし、食物繊維など火に強い成分もあるので加熱した青汁は全く意味がないと言うわけではない。ただ、温めると青汁独得の香りが立ちやすくなるので、味及び匂いが苦手な人は冷たい状態で飲む方が良いだろう。もっとも冷たすぎるとお腹が吃驚したり歯にしみたりすることもあるので冷やし過ぎは禁物である。
青汁の中には、爽快感や食味を向上させるためカフェインを多く含む緑茶の類を配合しているものもある。利尿作用や覚醒作用が強いカフェインを多く含む製品を寝しなに取ると寝つきが悪くなったり、夜間トイレに行きたくなったりすることがある。また、すきっ腹にカフェインを含んだものを流し込むと胃痛や吐き気が出ることもあるので、胃の弱い人は注意が必要だ。ただし、青汁に含まれるカフェインの含有量は概して多くはないので気にしすぎる必要はない。
青汁は、毎日飲むことを前提として作られているものなので、多量もしくは多種を摂取しても病気が治ったり、外観が飛躍的に改善したりすることは無い。摂取は常識的な量と方法でしていただくことを強くお願いする。